基調講演

デジタル技術を活用した、コロナ時代の「おもてなし」

18am

3月18日(木)10:00~11:00

株式会社モスフードサービス
執行役員経営企画本部長兼デジタル化推進部長
笠井 洸(かさい こう) 氏 

講演概要
コロナ禍は外食産業に甚大な被害を与え、消費者の価値観にも不可逆な変化をもたらしました。労働の生産性向上や変化対応に向けて、業界全体でデジタル技術への期待が高まっています。その一方で、デジタルとは縁遠い昔ながらのお店が常連客で賑わっており、飲食業の本質は恐らく変わっていません。デジタル技術とどのように向き合い、愛されるお店を作っていくか。モスバーガーのこれまでの取り組みと、これからについてお話します。

略歴
1982年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了後、2008年野村総合研究所入社、食品・サービス・情報通信などの経営コンサルティングに従事。ベイカレント・コンサルティングにてパートナーを務めた後、2018年株式会社モスフードサービスに入社し現職。

コロナ時代の外食経営

18pm

3月18日(木)15:00~16:00

ロイヤルホールディングス株式会社
代表取締役会長
菊地 唯夫(きくち ただお) 氏

講演概要
コロナ問題は未だ終息が見えませんが、外食産業に大きな爪痕を残すことは確実です。一方で、コロナは外食産業が抱えていた本源的な課題を炙り出したともいえます。ポストコロナ社会においても外食産業は日本経済にとって重要な産業であることは変わりませんが、ポストコロナ社会において外食産業が再び輝きを取り戻すためには、この本源的課題を整理し、新たな時代対応が不可欠となります。そういった論点を中心にお話させていただきます。

略歴
1965年、神奈川県生まれ。1988年 早稲田大学政治経済学部卒業後、日本債券信用銀行頭取秘書、ドイツ証券東京支店投資銀行本部ディレクターなどを経て2004年ロイヤルホールディングス入社。 総合企画部長、法務部長、管理本部長などを経て2010年代表取締役社長、2016年代表取締役会長(兼)CEO、2019年より現職。2020年4月より京都大学経営管理大学院特別教授。2016年5月より2年間、日本フードサービス協会会長を務めた 。


フードサービスIT 2021;米国発の新規構想とグローバルな展望(通訳付き)

Robert1

3月19日(金)10:00~11:00

IFBTA
(the International Food and Beverage Technology Association)
創立者・CEO
ロバート N グライムス(Robert N. Grimes)氏

講演概要
IFBTAは、オペレーター(外食企業)とサプライヤー(ITベンダー)の双方の観点からフードサービス産業を舞台に日々変化するIT動向の展望に関して独自の視点を持つ組織です。同組織を代表して、私は2021年を過渡期と見なしています。 2020年にかけて「ホット」だった多くの技術は、単に業界の新たな優先事項に沿い、また顧客の期待を考慮して、拡張されたり、他の新技術に置き換えられたりして来ました。
ここでは、オペレーターとサプライヤーの両方の視点から、実際に顧客とスタッフをつなぎ、安全な食と食の体験を確保し、必要されるサービスを提供し、最終的には顧客体験価値と(店舗に)提供方法を可能とするフードサービスの新たな技術構想について論じたいと思います。 店舗数の大小・知名度の高低にかかわらず多くの店舗ブランドは国際的に運営されているため、使用する技術は、ブランドのコアカルチャーを維持しつつ、地方、国、地域および国際的な各必要条件に合わせて拡張・応用が可能であり、顧客のさらなる要望に応えるだけでなく、長期的な成長を考慮しつつ実際に効果的な運営ができるようにする必要があります。

略歴
IFBTA(International Food and Beverage Technology Association) は、自身が1996年に創設した外食産業関連技術に関する展示会FSTECに於いて新たに2014年に発足し、グローバルなFood & Beverage産業向けの新技術とイノベーションを推進するために運営されている非営利の業界横断の団体です。また、1994年にConStrata Technology Consultingを創業しました。同社は、主にグローバル・ホスピタリティ、フードサービス、小売業向けの情報技術コンサルティングサービス等を提供しており、本社をメリーランド州ポトマックに置いています。


コロナ禍におけるワンダーテーブルの経営戦略

19pm

3月19日(金)14:00~15:00

株式会社ワンダーテーブル 代表取締役社長
秋元 巳智雄(あきもと みちお)氏

講演概要
新型コロナウイルスの影響により、外食産業にとっても過去に例を見ない危機的な状況となった反面、テクノロジーを使った自宅での食事という新しい文化や価値観が生まれ、時代の転換期となった一年でした。自由に食事ができない中でも、ワンダーテーブルらしい豊かな食卓を楽しんでいただけるような商品や企画の強化、テイクアウト・デリバリー・ECといった新しいビジネスへの挑戦をしてきたワンダーテーブルの経営戦略について講演いたします。

略歴
国内外120店舗以上のレストランを展開。世界最大の旅行サイト“トリップアドバイザー”でエリア上位を独占。Jean-Georges TokyoやLawry’s The Prime Rib、Barbacoaなど、予約の取れない人気店人気店を多数抱える。(経済産業省委託事業「5回ハイ・サービス日本300選」、農林水産省主催「第17回優良外食産業表彰事業大臣賞」、14年「外食アワード外食事業部門」を受賞。また、社長業と並行し、日本ホスピタリティ推進協会やフードサービス学会産学連携委員を始め、数多くの委員や理事を務めている。)