基調講演


3月16日(水)10:30~11:30

小田島 春樹 様
有限会社ゑびや 代表取締役


【演題】
老舗企業は変革し続ける 伊勢から変革する理由 
~データを活用したコロナ禍での私たちの取り組み~

【概要】
伊勢の老舗食堂『ゑびや』はほんの数年前はそろばんを弾いて経営する昔ながらの食堂でした。
それが数年前にデジタルシフトに成功し、今や様々なメディアに取り上げられています。その経験をもとに日本中の悩めるサービス業のデジタルシフト支援を手がける老舗食堂発スタートアップEBILAB(エビラボ)を立ち上げました。どのようなステップで必要な技術を取り入れチーム組成をし“データをもとに考える経営”を成し遂げたのか、従業員を増やさず売上5倍を実現した背景と、withコロナでのニュー・ノーマルに対応した経営術、明日からでも始められるデータ活用法をお伝えします。

【略歴】
1985年、北海道生まれ。大学ではマーケティングと会計を専攻。
大学卒業後、ソフトバンクに入社し組織人事や営業企画を担当。2012年、妻の実家が営む「ゑびや」に入社し、店長、専務を経て、有限会社ゑびやと株式会社EBILABの代表取締役を務める。地域の課題解決をテーマに三重大学地域イノベーション学研究科の博士号取得見込み(2022年春取得予定)。博士論文本審査通過。
2018年&2020年 Microsoft MVP 2回連続受賞、2020年第3回日本サービス大賞「地方創生大臣賞」受賞、2019年船井財団グレートカンパニーアワード2019「ユニークビジネスモデル賞」受賞など多数受賞。


3月16日(水)14:00~15:00

野本 周作 様
株式会社エー・ピーホールディングス 取締役 執行役員 COO

【演題】
コロナ禍におけるエー・ピーホールティングスの取り組みとDXの方向性

【概要】
もう2年以上続く新型コロナウィルスの影響は、世の中の様々な消費者行動を変容させました。相次ぐ営業自粛要請により危機的状況に置かれ続けている外食産業ですが、一方でこの危機が旧来の価値観から脱却し新たなパラダイムへと変容するきっかけになっていることも事実です。今回は、六次産業の先駆けとして10年前のパラダイムシフトを先導したエー・ピーホールディングスが、新たなパラダイムシフトにどう対峙しているかについてDXの事例を交えながらご紹介いたします。

【略歴】
慶應義塾大学理工学部卒業後、松下電工(現・パナソニック)でリサーチャー並びに社長のスピーチライターとしてキャリアを積む。その後、欧州系戦略コンサルファームのローランド・ベルガーを経て、複数のBtoCサービス企業で事業統括、経営企画、マーケ責任者を歴任。現在は「塚田農場」「焼鳥つかだ」等の外食ブランドを運営する株式会社エー・ピーホールディングスの取締役執行役員COOとして国内外全事業の統括、マーケティング部門、生産流通部門を担当。


3月16日(水)16:00~17:00

中井 貫二 様
千房ホールディングス株式会社 代表取締役社長

【演題】
コロナと共存するこれからの飲食店のあり方

【概要】
今もなお猛威を振るっている新型コロナウイルスは、我々外食産業に大きなゲームチェンジをもたらしました。人財不足、原材料高騰、低労働生産性といった外食産業が持つ恒久的な課題を浮き彫りにし、まさに従来の延長線上では戦えない時代に突入したと言っても過言ではありません。コロナとの共存が不可避な時代の中で飲食店が目指す姿とは。これからのフードテックの果たすべき役割、フードビジネスのあり方についてお話させていただきます。

【略歴】
1976年生まれ、大阪府堺市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券株式会社に入社。超富裕層向けのプライベートバンキング業務に14年間従事。2014年、長兄の他界を機に父の経営する千房株式会社に入社、専務取締役に就任。飲食業の経営に携わる一方、大阪拘置所・和歌山刑務所の篤志面接委員として受刑者の改善更生に向けた面接、講話活動を行い再犯防止に取り組む。2018年より現職。一般社団法人大阪外食産業協会副会長、大阪南料飲観光協会副会長、道頓堀商店会副会長、一般社団法人関西経済同友会幹事、独立行政法人日本貿易振興機構ジェトロ大阪運営審議会委員。


3月17日(木)13:00~14:00

河本 英雄 様
株式会社ユーハイム 代表取締役社長

【演題】
PEACE BY PIECE
お菓子には世界を平和にする 力がある

【概要】
「お菓子はもっと美味しくなる」、これは菓子職人の願いである。実 は AI と職人は意外にも親 和性が高い。職人と AI の協働でその願いは叶う。 AI でお菓子 はどう美味しくなるのか?、職 人と AI の関係性は?、職人のためのフードテックとは?、日本らしいフードテックとは?。 そし て、 AI 職人は「世界が物で繋がる時代」を目指す。

【略歴】
1999年入社し、パリへの海外派遣から帰国して2000年から海外事業、企画開発、製造、営業などを経て2015年より社長。食品添加物を使わない菓子量産や、自社で職人を育成する教育システムを代々引継ぎ、中途採用を行わないプロパー組織経営を行う。2019年にバウムクーヘン生誕100周年を迎え、同時にパリとロンドンへのバウムクーヘン発売などヨーロッパ事業再開。コロナ禍では、純正材料を無添製造する純正自然宣言、AI職人を育成するフードテック事業に力を入れている。